良質な生存戦略:何を任せて、何に使うか
しばしば「アウトソースしよう」ということが声高々に言われるけど、うまく使いこなせている人はおそらく少ないと思います。アウトソースせずに「やめる」ということも一つの選択肢だけど、やめられない人も案外多いのではないかしら。
妹も、どうにもこうにも「やめられない」というタイプの一人です。今回は「何を任せて、何に使うか」をキーワードに「良質な自分時間をどのように生み出すか」という話。
エピソード
自慢の妹は、仕事も家事も一つ一つがとても丁寧なタイプです。家の中もきっちりしていて。2026年9月の末に彼女の住むシカゴの家に行ったときには、それはもうホテルのようで衝撃を受けたほど。
だけど彼女は毎夜、とてもフラフラでした。
子どもが寝静まる夜の8時からが彼女のゴールデンタイムらしい。でも、結局最初の9時くらいには子供も起きてしまって、また眠っての繰り返し。中断を繰り返しつつ、乾燥機が終わって洗濯物をたたんでから眠るのが彼女の日課です。
彼女は乾燥する時間を乾燥機にアウトソースはしている状況でした。でも「乾くまでの時間こそが自分のお楽しみ時間なんだ」といって、どれだけ眠たくてもクタクタでも、テレビを見ながら乾燥機が終わるのを待っています。そして、子どもも時々起きてしまうからお楽しみ時間は中断されてしまう。ぐっすり眠ってくれる日もあるけれど、乾燥時間はそこまで大きく変わりません。結局ほぼ毎日睡眠不足。しんどそうだなぁと思いながらも、それが彼女のリズムのようでした。
一方で、私の場合、日本の自宅では乾燥ボタンを押したらすぐに眠ってしまうタイプです。朝起きたら、乾いている。「待つ時間」を「睡眠に充てている」んですね。
彼女はどうしてそこまでフラフラなのに、乾燥が終わるのを待ち続けるのか。それは、「翌朝に洗濯物がたまっている状態を我慢する」のが嫌だから。とてもとても、嫌!とのこと。うん、それもめちゃ分かる。
考察
なぜ、彼女は乾燥機という強力な助っ人がいるにもかかわらずこんなに毎日フラフラなのか。
アウトソースをするということは、何かを任せている時間です。今までの仕事、つまり「コト(事)に仕えている」という時間から解放されるという状態。この状態を何に充てるかで、自分の過ごし方は随分と変わります。
さて。
私は「睡眠」。
彼女は「自分時間に充てている」というのが先ほどのエピソードの内容でしたね。結果、どのような違いがあるか。
私は「睡眠時間をたっぷりとって翌朝に自分の時間が生まれている」という状態。彼女は「睡眠不足だけど翌朝には嫌なことから解放されている」という状態。それまでの日中の過ごし方はほとんど一緒だったのに、「任せている時間を何に使っているか」で迎える翌朝の状態が全く異なっています。
何をストレスと感じるかは、人それぞれです。ストレスを排除することも、もちろん大事だと私も思います。ただし、「生きる上での生理的欲求」についてはどこかで折り合いをつけないと、24時間という限られた1日を体力勝負で生活することにもなりかねません。今回のエピソードの場合「睡眠不足」の解消に時間を充てているかどうかが結果の違いに現れています。
まとめ
なんでもかんでもアウトソースすることだけが正解ではありません。私だって乾燥機で生み出した時間についてはうまくいっているけれど、他にも「実はアウトソースして時間が生まれているのにうまく辞めれていないこと」もまだまだあるように感じています。
今回のエピソードから、私は「豊かな暮らし」をするために大事な要素が2つあると思っています。
・生み出した時間を生存ストレスから解放することに充てること
・無意識のこだわりを捨てること = うまく辞めること
特にこの2番目の、自分の無意識のこだわりを捨てるのが難しいと感じています。でもそうして良質な自分時間を生み出すことができたらきっと、もっともっと自分の人生を豊かにすることができると思うんですよね。
自分の体力をうまく温存しながら濃厚な24時間に育てるためには、下記のステップが今のところはしっくりと来ています。
Step①アウトソースして時間を開放すること
Step②解放した時間を「生理的欲求」に充てること(良質な生存戦略)
Step③結果的に生まれた時間を自分時間に充てること
仕事でもなんでもそうだけど、実は捨ててみたら意外と大丈夫だった、ってことは結構あると思うんですよね。Step①でせっかく時間を開放したのに、Step②の選択を間違えて捨てきれていないものに時間を使うと「思うように自分時間が作れない」「時間がない」という悩みに逆戻りしてしまいます。そんな負のループからはできるだけ解放されたい!
とはいえ、まだまだ私も捨てきれていない人生です。2027年は断捨離だなぁ。

